≪女の平和:1・17・2015≫報告。7000人もの人々が国会周辺に集まりました。

    Youtube:20150117女たちからのレッドカード  裕児三輪氏作成

    ーメッセージ詳細・今後の活動の予定は「経産省テントひろば」にてご覧下さいー




      【女の平和】

《ヒューマンチェーン行動2015年1月17日(土曜日)

 13;00~15;00》

国会をヒューマンチェーンで包囲します。

赤いものを身に着けて国会を包囲しましょう。コート、セーター、パンツ、マフラー、帽子、もちろんストッキングや靴もOK!!

4回手をつなぎます。【①14;00②14;20③14;40④15;00】

 

 

2014.12.25 記者会見発言~上原公子(ひろこ)

2015年1月8日 10:04


 皆さんこんにちは。あの先ほど藤原さんはね、自民党の憲法草案が広まらないとおっしゃったんだけど、私は逆に自民党草案がとってもわかりやすいので、広めてまわっております。

 自民党草案を見るとね、どういうふうに国を動かそうとしているっていうのがよくわかるっていうだけではなくて、今の憲法が実によくできているっていうのがわかるもんですから、ちょっとそういう話を、二つの点でお話ししたいと思います。

 まず私がものすごい危機を感じたのはちょうど市長在任中で、まさに小泉政権の時に、いわゆる戦争法、有事法が二年にわたって全部整ってしまいましたね、憲法九条があるにもかかわらず整えてしまいました。でそのときに、私は実際目の前で住民の命を守るという立場ですごい責任を負っていたわけですから、すごく敏感に政府に対する質問書をくり返し出していたんです。そういう意味で自治体の長というのは、安倍さんの言う責任の持ち方とまるで違うんですよ。生の人間の命と向き合っているからほんとに真剣にならざるを得ないんです。あの方は「全責任を負います」と言うけれどまったく負っていないですからね。

 で、実はその有事法のやりとりをした時に、全部回答を寄越したのが当時内閣官房参事官の磯崎洋介だったんです。その人が今は自民党の政治家になってから自民党草案をつくった張本人です。

 彼が「戦争に向かうためにはいかに憲法を変えたらいいか」というのを熟知した上でつくった草案だから私はいま宣伝して廻ってるんですね。

 で、今日は記者会見ですので「情報」という問題をひとつ言いたいと思います。これはネットの世界でもすでに飛び交っていますけれど、憲法21条の「表現の自由」っていうね、私たちが民主主義社会を生きていく上で一番大事なところだと思っています。

 表現の自由とか、情報をちゃんと自分たちでキャッチできることだとかはね。ところが、イラク派兵の時にマスコミ統制に合意をしたところから始まったような気がしてますけど、ちょっと思い出して頂くと、まさに第一次安倍内閣の時に、NHKの国際放送部に対して「拉致問題を重点的に取り上げろ」と、時の菅総務大臣が命令を出したことがちょっと騒ぎになりました。

 もうあの頃から安倍さんという人は情報をいかにコントロールするかってことに、ほんとに思いを持ってるわけなんですよ。だからすごく露骨に最近はマスコミに対する攻撃っていうか、支配が始まっていると思うんですね。

 これは私たちなんとしても手放せないところです。で、いま自民党草案の中で21条がどのように変わるかっていうと、いちおう「それは保証する」とは書いてあるんですけれども、新しく追加で二項あって、前項(保証するという規定)にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動をおこない、並びにそれを目的として結社をすることを「認められない」と言ってるんですよ。要するに「公の秩序を乱す」と時の権力者が判断すれば「こんなの女の反乱なんて認めない」となるわけですよね。とっても怖い。

 だから言論の自由もなくなるし、マスコミの正しい報道もなくなる。これが特定秘密保護法とつながっていくわけですけれども。それでもっとも怖いのは、先ほど女性自衛官の話がありましたけど、新しい憲法草案の中で98条、99条に「緊急事態」というのが追加されましたっていうことを言われました。

 これはまさに戦争以外でも「緊急事態」ということで日常的に動く。つまり法律にしちゃってそれを憲法に持ってきたんですね。「国防軍を作る」と、そして「緊急事態」というのは、最初に自然災害とかは入れてあるんですが、実は公の秩序を乱すような、要するに「内乱」があったときには「国防軍を動かす」っていうふうになってるわけですよ。

 ということは、我々の国ではね、自衛隊がまさか日本の国民に銃を向けるなんてあり得ないことだったのが、今度の憲法改正によって国防軍というものができて、緊急事態も含めて、外国どころか、テロと見なせばですよ、

だって石破さんが原発の集会のことを「テロのようだ」って言ったじゃないですか、だから時の権力者が「あいつはテロだ」とか「秩序を乱すやつだ」と判断すれば、いわゆる国防軍という日本人、我々の隣人である人たちが我々に向けて銃口を向ける。

それもひとつの大きな方向で、まあ鎮圧していこうという言論統制も含めてやろうとしているのが今の自民党の憲法草案なのです。ですから私たちは、台湾とか香港の若い人たちが立ち上がったことはとても素晴らしいと思いました。彼らが叫んでるのは「民主主義は私たちの手に」ってことだと思うんですよ。私、ここまで日本の民主主義が破壊されるとは夢にも思いませんでした。でも確実に、戦争だけではなくて、民主主義が日常からも破壊されようとしているのを、今私たちの責任で食い止めるために、私たち一人一人が動く、立ち上がることがとても大事だと思います。ですからマスコミの皆さんが、報道の自由を、誇りをもって守り続けて頂きたい。私たちはそのことについては全面的に応援したいと思います。私自身は責任ある行動で、まさに女が立ち上がって、いまの平和、いまの民主主義社会を堅持するっていうことに、皆さんの大いなる力をつないで頂きたいと思います。   


 

  •     ーPublished on Jan 7, 2015 Youtubeー

「女の平和」1.17 集団的自衛権の行使に反対し、改憲に反対する女たちが、赤を身につけ国会を人の鎖で取­り囲み、政権にレッドカードを突きつけます。昨年12月25日に、その行動の背景にあ­る事実や思いと、赤の着想を得たアイスランドのレッドストッキングという女性運動など­について伝えた記者会見の様子です。









皆様お疲れ様でした。


Peace Philosophy Centre


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