脱原発ドンキホーテ:藤原節男:NoⅡ




【3・11、福島原発事故5周年、設計ミスによる福島3号核爆発の真実】   (大拡散希望)

 2016年3月11日、

3・11、福島原発事故5周年を迎えました。これを機会に、みなさんに、設計ミスによる福島3号核爆発の真実を知っていただきたい。
 福島原発事故から5年を経過したにも係わらず、事故原因の究明は進んでおらず、再発防止策が実施されていません。これは、今後、福島原発事故と同じ過酷事故が再発することを意味します。特に、福島3号核爆発については、真実の究明が遅れています。これは、福島3号核爆発が、原発設計ミスによる過酷事故の決定的証拠だからです。それを東京電力、原子力規制委員会、原子力規制庁などグルになって、隠ぺいしています。これは、全世界の軽水炉に共通の話ですから、米国原子力規制委員会(NRC)も、福島3号核爆発を隠ぺいしたままです。

 

福島3号爆発は、設計ミスによる原子炉格納容器外での核爆発であり、使用済燃料プールでの核爆発です。その証拠は、以下のURLをご覧ください。
(1)福島原発3号機は核爆発:背景音楽がショスタコーヴィッチ交響曲第5番第3楽章のyoutube動画⇒ http://goo.gl/MlHXL1
(2)福島3号核爆発について ⇒ http://goo.gl/U8n84X
(3)福島3号核爆発動画⇒ http://goo.gl/RbZRWJ
(4)福島3号核爆発の証拠、セシウムホットボール⇒ http://goo.gl/SHIrpw
(5)福島3号核爆発が、福島原発事故放射能の最大原因⇒ https://goo.gl/JXMWie

 原子力規制委員会規制基準では「使用済燃料プールは、臨界(遅発臨界および即発臨界)にならないように設計すること」を規定しています(注)。
 福島3号核爆発は、福島3号使用済燃料プールが、規制基準違反の設計であること、設計ミスであることを実証したものです。沸騰水型原子炉も、使用済燃料プールとおなじ設計手法を使用しています。したがって、沸騰水型原子炉も、設計ミスによる核爆発の可能性があり、規制基準適合性審査をやり直す必要があります。この規制基準違反の設計ミスは、すべての沸騰水型原子力発電所に共通します。
 加圧水型原子力発電所の使用済燃料プール(使用済燃料ピット)、原子炉も同様の設計手法ですから、規制基準適合性審査をやり直す必要があります。全世界共通の問題点です。

 原子炉メーカ(東芝、日立、三菱)の原子炉核設計陣は、使用済燃料プールのラック稠密化(使用済燃料大量保管)、原子炉出力向上(遅発中性子による臨界設計)については、知識が豊富です。しかし、核爆発防止(即発臨界防止)については、知識不足です。
 つまり、原子炉メーカの原子炉核設計陣は、核爆弾の核設計については、無知なのです。核爆弾核設計(核爆弾での即発中性子による核分裂断面積、中性子吸収断面積も含む)を知っているのは、核保有国核爆弾設計陣です。核実験データの蓄積により、核爆弾技術が高度になりました。核爆弾技術は、核保有各国の軍事機密であり、秘密保護法で隠ぺいされています。
 したがって、福島3号使用済燃料プールは、核爆弾の核設計を知らない原子炉核設計陣が設計ミスして、低濃縮ウラン、低富加度プルトニウムで、原爆と同じ核爆発が生じることを、たまたま実証したことになります。これは、仁科芳雄博士による「日本の原子爆弾開発⇒ https://goo.gl/0vb9hY 」の実証なのかもしれません。
 原子力規制委員会は、福島3号核爆発を隠ぺいしたまま、福島3号核爆発に関する原因究明、再発防止策、規制基準適合性審査のやり直しをしないまま、川内原子力発電所、高浜原子力発電所などの規制基準適合を発表している。
 福島3号核爆発を認めることは、規制基準不適合を認めることになり、沸騰水型原子力発電所廃炉への道を歩むことにつながる。加圧水型原子力発電所も規制基準適合性審査をやり直すことになる。それで、原子力村利権構造に組み込まれた原子力規制委員会は、福島3号核爆発を隠ぺいしたままです。これは、全世界の軽水炉に共通の話ですから、米国原子力規制委員会(NRC)も、福島3号核爆発を隠ぺいしたままです。
(注) 原子力規制委員会規制基準⇒ http://goo.gl/v1EtVi
実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則
第二十六条(燃料取扱設備及び燃料貯蔵設備)二 燃料体等が臨界に達するおそれがない構造であること。

【プルサーマルだけで大量核爆弾製造可能、

  もんじゅ不要】原子力ドンキホーテ藤原節男

                   (拡散希望)‪#‎再稼働反対‬  11/23/2015


 プルトニウム240は、熱中性子照射では核分裂を生じない。しかし、高速中性子照射で、核分裂を生じる。

  すなわち、プルトニウム239だけでなくプルトニウム240も、核分裂性物質であることが判明した。これで、プルトニウム240割合の大きい原子炉級プルトニウムを生産するプルサーマル運転継続だけで、日本は、潜在的核爆弾保有国であり、大量の核爆弾製造可能になる。

 つまり、核爆弾製造に、プルトニウム239割合の大きい兵器級プルトニウムを生産するもんじゅが不要となった。それゆえ、原子力規制委員会が、重い腰を上げ、もんじゅ廃炉に方向転換した可能性が強い。また、福島3号核爆発も、プルトニウム240が関係する。
原子炉級プルトニウムで核兵器⇒ https://goo.gl/0u8nvr

頭書の件、2015年11月06日19時から日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館地下1F)にて開催されたND日米原子力エネルギープロジェクトシンポジウム⇒ http://www.nd-initiative.org/event/2079/  にて使用されたスライド(OHP)の紹介⇒ https://goo.gl/0u8nvr  です。シンポジウム内容は以下に示すUPLAN、youtube動画にあります。核不拡散、核爆弾廃絶、脱原発の運動において、重要事項ですので、ぜひ、ごらんください。スライド(OHP)での要約も以下に示します。

◎20151106 UPLAN【ND日米原子力エネルギープロジェクトシンポジウム】原発と核-4人の米識者と考える-
     https://www.youtube.com/watch?v=hjLekaInw-Q&feature=share

【スライド(OHP)の要約】
◎核爆発装置における 原子炉級プルトニウムの有用性
ブルース・グッドウィン氏(ローレンス・リバモア国立研究所LLNL 国家安全保障政策研究所副所長)

• 第一世代の核兵器(長崎)に使われたものと同程度設計及び技術を使った潜在的核拡散国家又は国家レベル以下の集団は、1キロトン又は数キロトの威力を確実かつ信頼性のある形で生みだす(そして恐らくはそれよりも相当高い威力を生み出す)核兵器を原子炉級プルトニウムを使って作ることができる。
• 米国やロシアのような進んだ核兵器国は、新型の設計を使うことによって、兵器級プルトニウムから作られた核兵器とほぼ同等の威力、重さその他特性を持った核兵器を原子炉級プルトニウムから作ることができる。

◎プルトニウム のリサイクル: 国際的安全保障、経済性 、そして廃棄物
ビクター・ギリンスキー氏(核不拡散政策教育センターNPEC)

★後になって、何処かの国がプルトニウムを 核兵器用使うことを決めた場合、それを防ぐ適切な手段が存在しない。
★IAEAの査察で探知して警鐘をというのでは間に合わない。なぜなら分離済みプルトニウムは短期間で核兵器製造に使えるから。
★このため、フォード米大統領は1976年に次のよう結論:プルトニウム燃料の使用は、世界が「関連した核拡散リスクを効果的に克服できる」まで中止すべきある。

◎プルトニウムのリサイクルと東アジアの安全保障
ヘンリー・ソコルスキー氏核不拡散政策教育センターNPEC理事・元米国防省核不拡散政策副長官)

中国の懸念:
日本のプログラムは日本及びその近隣諸国、そして、世界を危険に曝す。米国は、韓国に対し、米韓民生原子力協力のもとでプルトニウムのリサイクルを許可するかもしれない。
日本の懸念:
韓国は「必要もないのに」再処理をするかもしれない。中国は六ヶ所のコピーのような工場をフランスから購入し、核兵器の材料になるプルトニウムをため込むかもしれない。
韓国の懸念:
自分たちは核武装する国々--北朝鮮、日本、中国--に挟まれたサンドイッチ状態にある。
日本の主張: 
我が国は「特別」であり、決して核武装しないことを近隣諸国は理解すべきだ。
中国の主張:
我が国は平和目的でのみリサイクルするし、いずれにしても、すでに核兵器国だ。
韓国の主張:
我が国は、リサイクルする権利を少なくとも、日本と同等に持っている。

◎経済性:プルトニウム・リサイクルvs. 使用済み燃料貯蔵
フランク・フォン・ヒッペル氏(プリンストン大学名誉教授)

1.核兵器の材料を商業的核燃料として使うのは非常に問題の多いアイデアである。
2.ナトリウム冷却炉は水冷却炉よりずっとコスト高でずっと信頼性が低い。50年間にわたって10兆円以上が投入された今も、商業化できた国はない。
3.軽水炉でのプルトニウム・リサイクルは、安全な空冷式容器(乾式キャスク)での貯蔵の約10倍のコストがかかる。
4.再処理が未だ続いているのは、4つの核兵器国と日本。(韓国が日本と同じ再処理の「権利」を主張している。)
5.5年以上水で冷却した使用済み燃料を乾式キャスクに移した方が、使用済み燃料プールが安全になる。

みなさん、シェアをお願いします。シェア拡散が、大事な意思表明です。デモ参加、賛同署名と同じです。

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新外交イニシアティブ(New Diplomacy Initiative / ND)は、日米原子力エネルギープロジェクトの他に、在日米軍基地問題、日米地位協定、集団的自衛権、領土・歴史認識、TPPなど、様々な問題に対して、政策提言・研究・執筆・情報の収集と発信などの活動を行っております。NDの目指す新しい外交の実現のために、ぜひNDへのご入会、ご寄附をご検討いただけますと幸いです。こちらのURLよりお申込みいただけます。
http://www.nd-initiative.org/about-nd/nd-onegai/

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
新外交イニシアティブ(New Diplomacy Initiative / ND)事務局


【美浜3号機びっくり耐震審査】

     2015年11月25日


原子力規制を監視する市民の会 坂上 武さんからのメール(拡散希望):

◎ 関電の説明に規制委員会側が唖然

(2015/11/19)の規制委適合性審査会合です

 午前中の冒頭10分ほどで敦賀原発の審査について議論があり、地盤と地震動の議論からはじめるとの規制委側の方針が伝えられました。会場からは、すでに結論は出ているので審査はやめるようにとの声があがりました。開始前には、規制委の建物の前で、敦賀原発審査するな!活断層二度のクロ判定 税金の無駄遣いやめて!との横断幕を広げてアピール行動を行いました。

 昨日の会合は9時間におよんだのですが、最後の議題が美浜3号機でした。これがびっくりです。美浜3号機の耐震性については、関電は「新しい手法を採用する」と主張し、その理由について規制委側から問い詰められた結果、「従来の手法では耐震健全性を示せない」と白状した経緯がありました。ところが、昨日の審査会合の場で関電が提示したのは、新しい手法とは全く無関係に、これまでのやり方でさまざまな理由で確保していた安全余裕を「設計者の判断で入れたものは不要」などと決めつけ、ことごとく切り捨てて、無理やり基準をクリアさせるというとんでもない評価でした。関電は、基準地震動で余裕を見ているからよいのだとも。

 これに対しては、更田委員をはじめ、規制委・規制庁も唖然として言葉
を失っていました。昨日は、ヒアリングで詳しく聞くで終わったのですが、この件については、ぜひきちんと詰めた上で問題にしていきたいと思います。以下は今日の官邸前のチラシに入れた文言です。
またご報告させていただきます。

原子力規制を監視する市民の会 阪上 武

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ー関電の安全余裕切り捨てに規制委も唖然ー
   美浜原発3号機は廃炉に!

◆規制委側も唖然とする場面
 昨日11月19日の美浜原発3号機の新規制基準適合性審査会合において、規制委側が唖然とする場面がありました。この間、美浜3号機の耐震性について、関電は「新しい手法を採用する」と主張し、その理由について規制委側から問い詰められた結果、「従来の手法では耐震健全性を示せない」と白状した経緯がありました。ところが昨日の審査会合の場で、関電が説明したのは、新しい手法とは全く無関係に、これまでのやり方で確保していた安全余裕を「設計者の判断で入れたものは不要」などと決めつけて切り捨てて、無理やり基準をクリアさせるというとんでもない評価でした。関電は、基準地震動で余裕を見ているからよいとも。これに対しては、更田委員をはじめ、規制委・規制庁も唖然として言葉を失っていました。

◆老朽炉美浜3号機の審査期限は来年11月
 美浜3号機は来年11月30日に運転開始40年が経過する老朽原発です。この日までに寿命延長の審査を終えなければ廃炉となります。寿命延長のための審査を受けるには、適合性審査を終えていなければなりませんが、終了の目途は立っていません。 この間もつれたのは基準地震動の策定でした。活断層の上端深さを、大飯原発や高浜原発と同様に3キロにと主張する規制委側に対し、関電は4キロを主張してなかなか譲りませんでした。結局、関電が折れて3キロとなり、基準地震動は750ガルから993ガルへと大幅に引き上げられました。決定は8月21日にずれ込みました。
 これでようやく、機器や施設の耐震安全性を確認する作業がはじまるわけですが、書類が関電からなかなか提出されない状況が続きました。関電は、開発した新しい手法を適用したいと説明し、規制委側は、それでは手法の妥当性から審議しなければならないと難色を示していました。

◆関電「耐震健全性示せない」と白状
 今年10月15日の審査会合において、規制庁櫻田道夫規制部長が、新しい手法を用いる目的について「従来の手法では基準適合性が示せないからではないか」と問い質すと、関電の原子力事業本部水田仁副本部長は、従来の手法では「耐震健全性を示せない」と明言しました。関電は、新しい手法は精緻な方法だなどと述べていますが、結局のところ、安全を取り繕い、耐震を装うための手法であることを白状したにすぎません。

◆直ちに廃炉にすべき
 今年10月27日に規制委は臨時会合を開いて関電社長を呼びつけました。規制委側は、期限があることを理由に、美浜3号機を優先的に審査したいと述べました。なぜ最も危険な原発の優先審査を規制当局の側が提案するのでしょうか、全く理解できません。昨日の審査会合で、耐震性を示すことはできないことが明確になりました。審査を打ち切り廃炉と決めるときでしょう。

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追加情報:

Sent: Wednesday, November 25, 2015 4:36 PM
Subject: [gkk_ml:2341] <FFTV>美浜3号機審査・ますます混迷~規制側が絶句する場面も

みなさまへ

美浜原発3号機の耐震審査がさらに混迷の度合いを深めています!
FFTVで規制委側が絶句する場面(今年11月19日)を含めて解説しています。
ぜひご覧ください!

https://youtu.be/aueK902Az7A

阪上 武

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===藤原 節男(脱原発公益通報者、原子力ドンキホーテ)キャンペーン===
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福島3号核爆発 ⇒ http://goo.gl/U8n84X 
福島3号核爆発動画⇒ https://youtu.be/GjwQHW78Afs?t=140
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原子力公益通報、最高裁上告不受理決定、および「原子力ドンキホーテ」単行本⇒ http://goo.gl/ovNnlY
福島3号核爆発が、福島原発事故放射能の最大原因⇒ https://goo.gl/JXMWie